今日という日は残りの人生の最初の日

人生を充実させるコツは、より多くのものを好きになること。

舞台『One Night Butterfly』を観た感想 ④テレビ関係者編

こんにちは、アンです。

 
ようやく休みに入り、ゆっくりした時間を過ごしております。
当初は「毎日レポ投稿する!」って一人で勝手に意気込んでたのに、3日で挫折しました。
「き、今日は大事な月イチライブだからファンのTLに水差したくないし!」なんて都合の良い理由をつけておりますが、単純に疲れてて書く気力がなかっただけです。笑
(配信ライブはリアタイ出来てないしまだアーカイブも追えてません)
 
でも、完徹した後でもこれから休みだと分かった途端、急にテンションが上がってサクサク文章が書けるようになるから不思議ですね。毎日こうだったら良いのに。(つまりは働きたくない)
 
こちらの記事では、テレビ局のアシスタントディレクターの大城さん、ディレクターの松永さんのお二人について書かせて頂きます!
 
※以下、ストーリーのネタバレを含みます。ご注意ください。
※記憶を頼りに書いているので台詞の言い回し等に少々異なる部分がございます。
 

『大城雄馬』という人

‣大城 雄馬(おおしろ ゆうま)
‣テレビ局のアシスタントディレクター
‣イメージカラー:ライトブルー
(公式Twitterより)

とあるローカルテレビ局の「アシスタントディレクター」、通称ADさんである彼。お店のスタッフでも関係者でもない、完全なるイレギュラーな存在ですが、彼無くしてはこのお店は再起を図れなかったでしょう。それぐらい重要な人物です。

 
舞台上に現れるのは、店長と主任だけがフロアに居る場面。他のスタッフがビールサーバーの破裂でドタバタしている中、開いていたドアから勝手に入ってきます。お客様だと思った店長は「まだ開店前ですから!」と、バイト志望だと思った主任は「今は面接やってないんで」と入店を断ろうとします。はたまた「うちは入待ち出待ち禁止なの知ってるでしょ?」とダンサーの追っかけ扱いまでされる始末。(確かに、女の子のファンのカメラ小僧みたいなナリに見えなくもない 笑)
 
大城「テレビ局の者です!!」
 
予想外の自己紹介に驚く二人。何でも、バーレスクの実態に迫る密着取材企画を引っ提げて来たとのこと。しかも局側からの申し出ではなく、オーナーが半年ほど前に取材依頼をしていたようでした。
当時はスケジュールが合わなかった関係で半年先まで延びてしまった、と大城ADから説明がありますが、店長と主任にとっては寝耳に水。「オーナーさんにはメールでお伝えしてますけどね?」と言われ、「取材依頼したのを忘れてたんじゃないか」「メールを見てないんじゃないか」と、二人ともあのオーナーには疑う余地しかありません。笑
 
改めて、きちんと来訪者として対応を始める責任者達。
…の前に、テレビ関係者が来ていると知ってはしゃがずにはいられないスタッフたちが、「バーレスク」について意気揚々と説明を始めます。
 
当店のチップは通称「ギャロン」。ショーで踊る女の子たちの「あんな所やこんな所」にギャロンを挟んでプレゼントするのが、バーレスクの遊び方。しかし男性のお客様は恥ずかしがって躊躇う人も多い。それ故、お店に訪れる半数は女性のお客様。
(全員自己主張が激しすぎるのは置いといて、実に分かりやすい説明でした)
 
大城「いやー、素晴らしい!!皆様の説明、感動致しました!!」
 
拍手喝采の大城AD。バーレスクという世界に俄然興味が湧いてきた様子が伺えます。
彼が持ってきた企画は「大人の隠れ家見ーつけた!」というタイトルで、様々なお店を密着取材型で紹介する生放送番組。
「ここで紹介したお店はその後必ずバズる」という彼からの説明を聞いて、「Yahooニュースとか載っちゃうんじゃね!?」とスタッフたちは沸き上がります。うーん、あんな世界一コメント欄の治安が悪いネットに載って嬉しいのk(自主規制)
 
しかしここで問題が一つ。番組の撮影は1週間後。そしてこのお店は実は今日で閉店予定。
そんなことは露ほども知らないスタッフ達と大城さんを脇に、「店長、マズいですって!」と主任は焦り、真実を伝えるように促しました。
 
進藤「あのー、こちらから取材を申し込んでおきながら、こんなことを言うのは非常に失礼なんですが…」
大城「はい?」
進藤「……徹底的にバズらせてもらってもいいですか!!」
 
おいおい店長、アンタって人は……
突拍子もない発言に当然主任は店長を責め立てますが、彼はこの状況を寧ろ好機と捉えたようです。
 
進藤「黒ちゃん、これはチャンスだ!奇跡が起こるかもしれない!」
黒田「僕にはピンチとしか思えませんがね!?」
 
黒田主任の予感はこの後当たってしまい、肝心の女の子が実は全員辞めていたという事実を知ることに。「オーナーに頼み込めば1週間ぐらいは閉店を延長できるかも」という店長の考えも、あっけなく散ってしまいます。どうせそんなことだと思ったよ。笑
この事実は大城ADが一旦帰った後に判明するため、しばらくして何も知らずに戻ってきた彼は衝撃を受けます。
 
松永「この店、今日で閉店したらしいぞ」
大城「今日ぉ!?…(一旦椅子に座り)……今日ぉぉ!?(椅子バタン)
(ここのリアクション芸、役者さんの良さが溢れてる。前二人からのテンドンなのは分かるけど何故一度座ったんだっていう 笑)
 
一足先に店を訪れていた松永ディレクターにそれを聞いて絶望するも、「ここにいる男たちで『ボーイレスク』をやればいいじゃないか」とぶっ飛んだ案を出され、そしてその頭数に何故か当然のように加えられた大城AD。笑
しかも「番組が飛べば君の首も飛ぶ」と、ディレクターから衝撃の事実を告げられてしまう四面楚歌状態。
 
そんなこともあってか、外部の人間にも拘わらず店の人間よりも早く覚悟を決めたのは彼です。
どうにか臨時の女性ダンサーを集めようとして失敗に終わったスタッフの前に、「方法ならありますよ」と言って颯爽と現れました。
その姿はなんと、ピチピチのレオタードにフリフリのスカート!笑
(最初の公演では「大城」のゼッケンが無かったんですが、アレ途中から付いたのかな)
 
これだけ彼が思い切った行動を取っているのに対して、当事者である店の従業員は未だに一歩も踏み出せない様子。その理由が「男として恥ずかしいからやりたくない」のだと知った彼は、「そんな理由ですか…?」と半ば呆れたように言います。
 
大城「…小っさ!人間小っさ!皆結局、自分のプライドを守りたいだけじゃないですか!!」
 
この台詞と語気の強さから見るに、彼がここまで熱くなるのは「ここでやらないと自分の首が飛ぶから」だけではないように感じました。
 
テレビ局のスタッフとバーレスクの店員って、業種は全然違えど「観ている人を笑顔にしたい」という目的は同じだと思うんですよね。自身のプライドを捨てられないが故にその目的を失うっていうのが、彼にとっては有り得ないことだったんじゃないかって。
最初のバーレスクの説明に感動したからこそ、「あんた達の観客に対する熱意はそんなもんかよ!」と訴えかけているように見えました。
 
そんな彼の熱量に当てられ、また「この店が好きだ」という気持ちだけは絶対に負けたくない店員たちは、最後は全員立派に「ボーイレスクで再起する」ことを決めました。上裸で。笑
大城ADもそれに混ざろうと「ぬぉぉぉぉ!」と脱衣しようとするも、レオタードだから脱げませんでした。(故に筋トレの成果があんまり分からなかった)
 
外部の人間だからこそ、持ち前の臨機応変でその場の全員を奮い立たせることができた彼。
番組の為だけと言わず、このままお店に転職して欲しくなるようなADさんでした。
 
▼イメージカラー・ライトブルーについて
――ブルーを淡くしたライトブルーは、信頼感の中にピンクのような優しさも併せ持ち、丁寧に相手に寄り添う雰囲気が演出されます。そのため清潔感があり、優しく寛大で、様々なことに柔軟な姿勢で臨むような、落ち着いた雰囲気があります。またこの色は空や海を連想させる色で、思考の自由度が高く、オープンマインドで「受け入れる」ことが得意です。身につけると、物事に固執することなく、相手に対して自分がサポートしようという気持ちが高まります。

引用元が毎度毎度違う場所で申し訳ないんですが、彼にあまりにもピッタリなワードがたくさん並んでいたので転記させて頂きました!

どんなことにも柔軟な姿勢を持ち、無茶な要求も受け入れ、相手のサポートに余念がない彼にすごく合っているイメージだと思います。
 
▼上仁樹さんのこと
‣上仁 樹(じょうにん たつき
‣1991年10月31日生(29歳)
‣身長173cm
大阪府出身

上記リンクに飛んで頂けると分かるんですが、役者さんとして物凄い量の経歴をお持ちの方です!

かなり若い見た目だと思ったんですけど、意外にあの中では年長者でした。(私と同い年なの嬉しい)
田口さんのTikTokでは、DAY.11に映ってます。
(前髪の調子をかなり気にしながらカメラを見ておる 笑)
田口さん「今回結構絡み多いよね、俺らね。凄い大事なシーンで」
上仁さん「そうですね!あの、凄い絞られてます。笑」
田口さん「絞ってないよ!笑 明日から筋トレ参加するんだよね?」
上仁さん「はい、明日から筋トレ参加します。ちょっとね、お腹が…ポヨンポヨンじゃないですか、僕。笑」
田口さん「うん、長いよ話が。笑」
(ちなみに例の筋トレ部、彼は初日だけしか来ておらずウマ娘ばっかりしてたそうです 笑)
 
 

『松永拓也』という人

‣松永 拓也(まつなが ゆうや)
‣テレビ局のディレクター
‣イメージカラー:ピンク
(公式Twitterより)

 彼はテレビ局の「ディレクター」さんです。前述の大城ADの直属の上司にあたる方ですね。この方もまた、物語を一転させる重要な人物…というか、ここまで散々書いた『ボーイレスク』の発案者です。笑

ローカル局とはいえ(いや、ローカル局だからか?)ディレクターらしい攻めた発想力を持っており、登場シーンから既にその変人奇人ぶりが伝わってきます。
 
お店が今日で閉店することを知り、「こうなったらもう店の酒全部飲み尽くそうぜ!」と半ば自棄になってキッチンに籠もったスタッフ達。ガラ空きとなった店内に残ったのは店長とTESSHIN先生の二人だけ。傷心中の店長を慰めるように、先生は彼にもお酒を勧めます。しかしそんな落ち着ける時間も束の間、グラスに口をつけた瞬間に謎の人物が入ってきたのを見て、先生は思わず吹き出しそうになります。
 
松永「…いいねぇ!画が見える。画が見えるよ!」
 
店内をじっと見渡しながらよく分からない一言を放ち、やがてその目線は店長に。
「君、ちょっとそこに立ってみて」と言われ、言われるがまま椅子から立ち上がる店長。
(これ、店長は中の人同様に割と絵になる容姿ってことで良いのかな? 笑)
 
松永「うーん…違うなぁ。そうだ、自分を『バーレスクの店長』だと思って立ってみてよ」
 
「いやあの人店長なんだけど!?」という先生の言葉を無視して、「店長の立ち方になってない、もっと胸を張って」だの「もっとこう、店の経営を背負っている感じで」だの、あれこれ注文をつける彼。最終的には「宇宙人に初めて遭遇した時のポーズ」や「脚をクロスして腰を曲げて菜々緒ポーズ」なんてものまで要求してきました。(勿論アドリブです 笑)
 
勝手に入ってきた上に意味不明な行動をとる彼に、「客だか何だか知らんけど帰れ、もうこの店はやってない」という旨を伝える先生。店長はその発言に戸惑いを見せますが、「隠したってしょうがないでしょ」と。今まで先生の存在を無視していた松永さんも、流石にその言葉には反応を示しました。
 
松永「やってない?じゃあ私は一体何しにここに来たんだ」
TESSHIN「知らないわよ!てか大体何なのよアンタ!!」
(先生、全くもって仰る通りです。笑)
 
そんなやり取りをする中、「松永さん!何で先に行っちゃうんですか!」と一旦退散した大城ADが駆け込んできます。それに対し「君が遅いからじゃないか」と言う彼、実は今回の企画を持ってきたテレビ局のディレクターさんだと大城ADから紹介がありました。
最初に店を訪れた時は「今日で店が閉店する」という事実を全く知らされていなかった大城ADですが、松永さんから「この店、もうやってないらしいぞ」とあっけらかんと言われて驚愕します。
 
大城「さっきはそんな事全然言ってなかったじゃないですか!!」
進藤「いや…さっきまではギリギリ大丈夫だったのが大丈夫じゃなくなったっていうか…」
 
はい、そうなんです。オーナーの一方的な閉店宣言はまだ引き延ばせる可能性がありましたが、ショーに出演する女の子が全員居なくなったらもう流石に無理。
「何とかならないんですか、臨時のダンサー雇うとか!」と必死な大城AD。しかし先生曰く、ショーをやるには最低10人のダンサーが必要とのことです。そんな人脈とお金が今のこの店にあるのか、いや無い。
もう打つ手無しかと思ったところへ、松永ディレクターが衝撃のアイディアを持ち掛けます。
 
松永「閉じたのなら、また開ければいい。女の子は居なくても、男ならここにたくさん居る。男だけのバーレスク…そう、『ボーイレスク』をやればいい」
 
流石は偉大なるテレビディレクター、発想力が桁違いですわ!笑
スタッフ達が拒否反応を示すのは当然のこと、先生も「この子達踊りなんてやったことないのよ!?」と反発しますが、松永ディレクターは全く譲りません。
元々取材を申し込んだのはそちらだ、出来ないとは言わせない、1週間後に撮影ができないと言うなら違約金を払って貰う、と主張します。
 
松永「選択肢は2つだ。『ボーイレスク』をやるか、違約金を払うか」
(いやぁこの人、違約金云々なんかの話よりもただ単に自分が『ボーイレスク』を見たいだけなんじゃ…笑)
 
彼の発言によって、前の人物紹介で何度も繰り返し書いた「雄の蝶になる決意」を各々迫られることになります。
悪く言えば全ての元凶、でも彼が居なければ再起の道は開けなかった。
そんな、このお店の未来の『画』を誰より先に見ていたディレクターさんでした。
 
▼イメージカラー・ピンクについて
――ピンクは女性的なイメージがあり、ポジティブな色であるためにファッションやデザインでもよく使用される重要な色です。桜の色でもあることから「春」をイメージさせる色でもあります。
他にも、恋愛、若さ、美容、愛情などを表現する際に好んで使用される色です。
広告の領域では、「華やかさ」を表現するのに最適です。あまりネガティブなイメージの無い色です。

ピンク=女性的っていうイメージばかりが出てくるので、あの中で一番「女性的」とは言い難いこの方にはどう足掻いてもしっくりくるものが無かった。汗

しかし、クリエイティブな仕事をしている人が好む色ではあるそうなので、「ディレクター」である彼にこの色を充てたのは意味があるかもしれませんね。
 
内田裕也さんのこと
‣内田 裕也(うちだ ゆうや)
‣1974年7月22日生(47歳)
‣身長186cm
‣神奈川県出身

この舞台において、田口さんより唯一年上の役者さんです。

…と、事前に知ってはいたものの、ネットで詳細を調べて出てきた年齢が信じられなさ過ぎて「本当にこの方で合ってるよね!?」と何度もWikiを見直しました。実年齢に対して見た目が若すぎる…
そう思った最たる理由はあの肉体!それについてはこの後の項目で書きます。笑
田口さんのTikTokでは、DAY.8とDAY.11に映ってます。
遊馬さんがなかなかできなかった懸垂、内田さんは軽々とやってらして筋肉量の違いが明らかです。笑
舞台上で拝見した時は、演技の声の強弱の付け方や間の置き方に、流石の年季の違いを感じました。
 
 

大城ADと松永ディレクター

この舞台のメインイベントである『ボーイレスク』の発案者と、第一人者である二人。
ビジュアル写真が公開された時点で物語の行き着く先は予想出来ていましたが、まさか外部の人間によって引き起こされるとは思っていませんでした。笑
 
松永「女の子が全員辞めて閉店に追い込まれたバーレスクか……うん、見える。画が見える!」
大城「画なんて見えませんよ!!」
 
いやいや大城さん、観客の私にだってこの時既に画が見えたぞ。っていうか、オチが見えたぞ。
こんな一癖も二癖もあるディレクターの下でずっと働いてる貴方なら分かるはずでしょう!笑
 
松永「ここに居る男は1、2、3………10、11!これだけ居れば、ショーはできるだろう?」
大城「あの、僕この店の人間じゃないんですけど…」
松永「人数は少しでも多い方がいいだろ。それに、どうせ番組が飛んだら君もコレ(クビ)なんだから!」
大城「サラッと衝撃的なこと言わないでくださいぃぃ!!」
 
当たり前の如くショーの人数に加えられた上に、「できなきゃクビだ」なんて理不尽な要求をされてしまった彼。そりゃ自分のクビがかかってればあれだけ必死になるのも無理はないよなぁ…なんて最初は思いましたが、彼の迫真に迫ったような啖呵を聞いているうちに、決してそれだけではないように感じました。
 
だって、ここで覚悟を決めないと自らの首が飛ぶという状況は、店のスタッフだって同じはずです。店が潰れたら全員職を失ってしまうのは変わらないんですから。
その同じ条件下の中で大城ADが先陣切って動き出したのは、彼の持つ「無茶振りへの対応力」が他の人よりもずば抜けていたからではないかと思います。
 
大城「無茶なこと言ってるのは分かってます。でもやるしかないんですよ!!」
 
「テレビ局のAD」という凡人ではできない仕事、しかもそのテレビ局は、攻めた企画に特化したローカル局。加えて、誰がどう見たってクセが強すぎるディレクター。こんな立派な理由が3つも揃っているんですから、彼が今まであらゆる場面で「無茶振り」や「トラブル」に対応してきたであろうことは想像に難くありません。
「セクシーな格好でショーをやるのが恥ずかしい」なんて普通は当たり前だともいえる心情も、彼にとっては「え、そんなしょうもない理由で店を諦めようとしてんのかこの人達は!?」って感覚だったのかもしれませんね。笑
松永ディレクターの奇人ぶりは言うまでもないですが、大城ADも大概変わってると言いますか…只者ではないように思えます。
 
そして、そんな大城ADに負けないぐらい松永ディレクターの活躍も見事なものでした。
『ボーイレスク』を発案したことだけじゃありません。上の項目に全て書ききれなかったんですが、彼の類稀なる才は発想力だけではなく、その肉体にあったんです。
 
TESSHIN先生の指導の下で初めてのダンスに挑戦するスタッフ達ですが、踊りの経験のない彼らがそう都合よくこなせるはずもありません。特に一番の見せ場であるターンが全員できておらず、回転軸がブレブレ。(進藤店長に至っては上半身しかまともに動かせていない。笑)
しかしそんな彼らに予期せぬ人物からの助言がありました。
 
松永「体幹がブレているからだよ。皆見せかけの筋肉ばかりで、体幹がなってない」
 
どこから入ってきたのか、練習中のスタッフ達を前に堂々と言ってのけた松永ディレクター。そして彼がちょっと押しただけでよろけてしまう上裸の男達。こ、これはもしや…
「何でアンタみたいなしょぼいオッサンにそんなこと言われなきゃなんねぇんだよ!」と魚住さんが反論しますが、ピンクのジャケットとシャツを脱ぎ捨てた松永ディレクターの身体に一同驚愕!
 
TESSHIN「この…板チョコのような腹筋!マリトッツォのような大胸筋!三角チョコパイのような上腕三頭筋!!アンタ一体何者なの!?」
(ここの筋肉の例えは毎回バリエーション豊富なアドリブでした。笑)
 
彼の鋼のような肉体は、昔大型カメラを4台同時に抱えて撮影に臨んでいた経験によってできた代物でした。長身のTESSHIN先生を軽々と横抱きにして見せるほど鍛え上げられた筋肉は、決して見せかけだけじゃないことがよく分かります。
そんなこんなで体幹の鍛え方が足りない従業員達に、彼の筋トレメニューのレクチャーが始まるわけです。いや、何だこの舞台は。笑
(ここの筋トレメニューと選抜メンバーも毎回異なっております)
 
ちなみに、彼の強靭な肉体にお姫様抱っこされたことが余程刺激的だったのか、先生はこの後松永ディレクターに心惹かれてしまった模様。笑
 
TESSHIN「ねえ、あの人奥さんいるの!?」
大城「いえ…多分、結婚してないと思うんですけど…」(でしょうな)
TESSHIN「アラそう?…別に、いいけど?」
(いや、口ではそう言ってますけど、去っていく時の足元がめちゃくちゃ正直ですよ、先生!)
 
思わぬ形で貢献した松永ディレクターですが、彼の発揮した能力はこれだけに留まりません。
番組の監督として、且つバーレスクの観客としてもショーを沸き立たせ、少し登場が遅れてしまった大トリのフォローまでやって下さりました。「観客も遠慮することないぞ!」と自ら即興ダンスを披露。最初はただ見ていただけのお客さんも、彼に釣られるように踊り出します。
 
何でいつも現場に居るはずの店員より盛り上げ上手なんだよ!なんて最初の方こそ突っ込みましたが、「エンターテインメントとは如何なるものか」を誰より理解しているのは、普段エンタメの世界で鎬を削る彼かもしれないよなぁ、と思ったりもしました。
うっとり見とれてしまうような艶っぽいショーも良いけど、やっぱりバーレスクの醍醐味といえばこういうお祭り騒ぎですよね。
 
こんな具合で、潰れかけのバーレスクの再起に大きく貢献したお二人。
でも、大城ADは飽くまで臨時要員だからこの後は10人になっちゃうのかなぁ。ショーをやる上での人数としては申し分ないけど、彼が居なくなるのは少し寂しいですね。
(なんて言って、そのままお店に転職しちゃったりしたらすごく面白いけど。笑)
 
番組の放映が功を奏してお店が満席になっても、密かに常連さんとしてショーを盛り上げる存在になって欲しい方達でした。